鼻の糸リフト後の鼻整形、何が難しいのか
鼻の糸リフトは切開せずに糸を挿入し、鼻筋や鼻先を立てる施術です。比較的手軽であるため、まず糸リフトを受けた後、時間が経ってから鼻整形を検討する方がいらっしゃいます。しかし、糸リフトを受けた鼻はそうでない鼻より手術が難しくなることがあります。
鼻の糸リフトとは
溶ける糸や溶けない糸を鼻の中に入れて組織を引き上げ、糸の周囲に生じる組織反応を利用して形を維持する施術です。
手軽ではありますが効果は永久的ではなく、時間の経過とともに下がったり形が変わったりすることがあり、その後の手術を検討することになる場合があります。
なぜその後の手術が難しくなるのか
糸リフトを受けた鼻は、次のような理由で手術の難易度が上がることがあります。
- 組織の癒着:糸の周囲に線維化(硬くなる組織反応)が生じ、層を剥離するのが難しくなります
- 糸の残存:溶けない糸やまだ溶けていない糸が組織の中に残っていることがあります
- 解剖学的な層の変形:本来の組織の境界があいまいになり、手術の視野確保が難しくなります
- 感染リスクの管理:異物(糸)が残った部位はより細心の管理が必要です
こうした要素が重なると、手術時間が長くなったり、計画が変わったりすることがあります。
残った糸はどうするか
鼻整形を行う際には、組織の中に残った糸を確認して除去する過程が一緒に行われる場合が多くあります。

- 癒着した組織を慎重に剥離しながら糸を探して除去します
- 糸が複数の方向に定着している場合、除去により時間がかかることがあります
- 糸を完全に除去できない場合もあり、状態によって判断は変わります
糸の除去は、その後の構造物を安定的に入れるための準備過程でもあります。
手術を検討する場合
- いつ、どのような糸リフトを受けたかの記録を把握しておくと役立ちます
- 溶ける糸の場合は、ある程度吸収された後のほうが有利なことがあります
- 炎症や硬く感じる部分があれば事前にお伝えください
すべての手術がそうであるように、糸リフト後の鼻整形にも腫れ・内出血・左右差、まれに感染などの可能性があり、癒着の程度によって結果に個人差があることがあります。
おわりに
鼻の糸リフト後の鼻整形は、残った糸と組織の状態を正確に把握することが最初に必要です。以前の施術歴と現在の鼻の状態によってアプローチが変わることがあるため、専門医と十分に相談した上で決めることをおすすめします。
※ 本コラムは一般的な医学情報の提供を目的としており、個人の状態によって診断・治療方法は異なる場合があります。正確な内容は必ず専門医にご相談ください。